エスケープすいい

日々のことを書くどこかにいる大学生のブログ

荻原浩《コールドゲーム》の感想

コールドゲーム (新潮文庫)

ハラハラドキドキの展開!!!

 こんにちは、主かです。

 今回は久しぶりの小説の感想記事になっています。今回読んだのは、私の大好きな作家さんの一人、荻原浩先生の《コールドゲーム》!!

 萩原先生の作品はこれで多分5冊目かな。萩原先生のお勧め作品があれば、どしどし教えてください。なんでも読みます。(笑)

 

 それでは早速行きましょう!

 

あらすじ

 17歳、まさかそんなに早く死ぬなんて思ってもいなかった。甲子園に届かなかった夏、渡辺光也の中学時代のクラスメートに次々事件が降りかかる。当時、クラス中のいじめの標的にされていた少年・トロ吉の復讐なのか・・・。

 (「MARC」データベースより)

 

 (以下、ネタバレなし)

感想

 次々と起こる、事件、事件、事件。

 犯人『トロ吉』に光也が迫っていく展開に一気読み確実です!とにかくめちゃくちゃワクワクしながら読める!!!

 結構長い小説なのですが、ずっとワクワク、ハラハラしながら読んでいました。

 ただ「萩原先生の作品っぽい?」って聞かれたら、萩原先生っぽい作品ではないかも。なんとなく萩原先生のイメージは『ユーモア!!』『人情!!』って感じなので(超個人的に)そういうのを期待して読むと、「えっ?」って思っちゃうかも。

 どっちかというとホラーミステリー寄りかな。萩原先生の作品でいうと《噂》寄り?

 

 オチはまさに「そう来たか!」って感じでした。スッと一筋縄で終わらないのが萩原先生ですね。「なんかあるやろ!!」って読みながら読んだら、ちゃんと「何か」を用意してくれている。面白く読ませていただきました。

 

 こういう『いじめの復讐劇』っていうのは現実にもありそうだよなぁ・・・。本作にも、「やった方は覚えていないけど、やられた方は覚えている。」といったようなセリフがありました。多分まさしくその通り。

 本作での復讐劇はスカッとするようなものでもないし、多分『復讐劇』っていうもの自体、スカッとするものじゃないような気がする。

 相手を傷つけることで復讐しても、その過去が消えたわけじゃない。じゃあ、『復讐』ってなんだろう。誰のためにやるの?「自分を傷つけた相手を傷つけたい」この気持ちはどうすればいいの?

 

 そういうことを、ちょっとだけ考える読後感。でもそんなに後味が悪くないのが萩原さんの小説のすごいところ。

 

 

 

 「いじめにまつわる小説が好き!」「ドキドキしたい!」「どんでん返しを楽しみたい!」という人にはぜひオススメしたい作品です。

 

 

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(以下、ネタバレあり)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私がこの作品を読み終わった後に思い出したのは重松清先生の『十字架』でした。結局、廣吉は自殺しており、すべてを企てていたのは廣吉の両親だったわけですが、なんとなくその両親の想いや恨みっていうのは、『十字架』に通じるところがあるな、と思いました。(両親のやっていることが残忍すぎるけど)

 あとちょっと思ったのは、やっぱり光也・亮太・廣吉どの登場人物にしても感情移入がしずらかった。ただ、「いじめ」を扱った作品で、そんなに感情移入できる作品はあんまりないかも。いつも第三者目線で読んでるような気がする。

 本作品も、やっぱり物語を蚊帳の外から眺めてる、って感じだった。本当に『他クラスのいじめ問題を見てる』って感じ。(語彙力がない)

 ただ、自分が実際に関わらない際のいじめの見方ってそういうものなのかも。誰にも感情移入できないっていう。わかんないけど。そんな風にちょっとだけ考えました。いじめにまつわる本って本当に難しい。