エスケープすいい

日々のことを書くどこかにいる大学生のブログ

【何度も読んだ漫画・感想】阿部共実《ちーちゃんはちょっと足りない》

ちーちゃんはちょっと足りない (少年チャンピオン・コミックスエクストラもっと!)

このマンガがすごい!2015」 オンナ編1位

  こんにちは。主かです。

 私がずっとやりたかったシリーズをついに記事に起こすことができました!

 ズバリ!!【何度も読んだ漫画・感想シリーズ】!!!

 実は主か、漫画を読むのが大好きなんです!少女漫画・少年漫画・成人・BL・GLなんでも読みます!

 第一弾は私が大好きな漫画家さん、阿部共実さんの 『ちーちゃんはちょっと足りない』!!もうめっちゃ感想書きたくてうずうずしてました!やっと書けるぞ万歳!

 それでは早速行きましょう!

 

あらすじ

 成績、お金、恋人、友達、いつも何かが足りない気がする中学2年生女子のちーちゃんとナツ。そんなある日、ナツとちーちゃんは学校帰りに寄ったお店で、クラスの目立つグループの女子・藤岡から「万引きしねえ?」と声をかけられる。

 ナツはその場を上手くしのいだが、お金が足りずに買えなかった可愛いリボンが忘れられずにいた。後日、教室で女子バスケ部員が顧問の誕生日プレゼントを買うために、部員である藤岡から集金をしていた。そして放課後、事件は起きた。(wikiより一部引用) 

 

鬱展開がプロ級

 最初はほのぼのギャグに見せかけておいて、クラスメートからの「万引きしねえ?」という発言からどんどん鬱展開にひっくりかえしていくのが『ちーちゃんはちょっと足りない』の面白いところ。・・・であり、恐ろしいところ。

 

 ナツちゃんが抱える生活への不満だったり、劣等感に少なからず同感できる人は多いと思うし、この物語はナツちゃんに同感できなかったら、ただのつまらない漫画になっちゃうんじゃないかな〜と、個人的に思ったり。

 学生時代に「何もかも足りない」「他人との比較」「劣等感」・・・そういったものを感じたことがある人はきっとナツちゃんに同感できると思うし、きっとこの漫画を面白いと感じるはず。

 タイトルは「ちーちゃん」だけど、この本の本当の主役はナツちゃんだと思う。

 

 自分は恵まれていないと思い、友達と自分を比較してずぶずぶと暗闇にハマっていくナツちゃんを見るのは苦しいし、ナツちゃんに感情移入するとよりヤバい(っていうか私みたいなのは絶対ナツちゃんに感情移入する)。

 心がえぐられるダークな作品。この一言に尽きる。

 

 

 

(以下ネタバレあり↓)

 

 

 

 「本当に『足りなかった』のは誰か」と言われたら多分ちーちゃんじゃなくて、ナツちゃんだったのがこの作品の一番悲しいところかなぁと私は思います。

 タイトル通り、ナツちゃんは『ちーちゃんはちょっと足りない』と決めつけますが、最終的にちーちゃんは旭ちゃんとも、藤岡さん、奥島くんとも仲直り(?)をして友達になります。しかしその場にナツちゃんはいない。

 ちーちゃんは側から見れば、学力や物が足りていないようですが(少なくともナツちゃんからはそう見える)、その人間性や性格からそれ以外のものは「足りている」のだと思います。(ややこしい)

 ナツちゃんだけが「ちーちゃんはちょっと足りない」と思い続け、それは最後まで変わりません。最後のシーンでは、ちーちゃんが電車に乗ってマジカルラブドラゴンショーを一人で見に行った様子が描かれます。

 ちーちゃんだけが自分に「足りない」もの(電車の乗り方)を「足りているもの」で補いながら(奥島くんという友達に教えてもらって)成長する。対してナツちゃんは成長していない姿が描かれます。

 ナツちゃんだけが、「足りない二人」という依存関係にすがりつき、『ずっと友達だよね?』とちーちゃんに確認する様子が、マジで痛々しいです・・・。

 ちーちゃんはもうとっくにナツちゃんが「足りない」と感じているもの(変わらない友情?他者を疎まない感情?)が「足りている」んです。そしてそれに気がつけないナツちゃん・・・。

 こんな感じで、めちゃくちゃ勝手に解釈しました(笑)

 

 

 

 それでは!